経営理念・社是・社訓の関係
経営理念・社是・社訓の関係
社是は、経営理念であり
社訓は、経営理念を実現するための実行要領
と区別することもできます。
東静容器株式会社
(未公開企業)
社是
「情熱を持って仕事に取り組み、世界一をめざす」
社訓
1. 楽しみはどんな仕事にもある。
2. 仕事の楽しみは挑戦と創意工夫から生まれる。
3. 仕事を楽しむことで情熱を持てる。
4. 情熱を持って良い仕事をすることで、責任を果たし期待にこたえることができる。
5. 責任を果たし期待にこたえることで、充実した今日を過ごすことができる。
6. 今日を充実させることで、より良い明日を迎えることができる。
経営方針
1. 私たちは、約束を守る人を評価します。
2. 私たちは、すべての仕事に責任とスピードを要求します。
3. 私たちは、ムリ・ムダ・ムラをなくす人を評価します。
4. 私たちは、創意工夫に努める人を評価します。
5. 私たちは、ポジティブで新しいことに挑戦する人を評価します。
6. 私たちは、できるだけ広い視野を持ち、新しいものを吸収して、自分の能力向上に努める人を評価します。
7. 私たちは、いったんやるとなったら、とことんやりぬく人を評価します。
8. 私たちは、風通しの良い明るい会社づくりをめざします。
9. 私たちは、何事にもバランスを大切にします。
《編者からのコメント》
私のメインのクライアントです。
今度、「ベンチャーフェアJAPAN2006」に出展することに決まりました。
パイオニア株式会社
http://www.pioneer.co.jp/
東証一部(6773)
【理念】
「より多くの人と、感動を」
「魂を揺さぶられるような興奮に出会いたい。もっと深い感動を体験したい。」それは、私たち人間にとって共通の、そして普遍の願いではないでしょうか。パイオニアは、国境を超え、人種を超えて、この地球に生きるすべての人々とこうした熱い気持ちを分かち合える企業でありたいと願っています。「より多くの人と、感動を」というグループ理念も、ここから生まれました。最高の音と高品質の映像を通して、人々の心の奥にあるsoulを震わせる。そして、その素晴らしい経験や豊かな感動をより多くの人々と共有しながら大きく広げていくこと。それは私たちのビジネスの原点であり、永遠の目標でもあります。
【ビジョン】
「エンタテインメント創造企業」
この理念を実現していくためのグループビジョンとして、パイオニアは「エンタテインメント創造企業」を掲げています。最先端のAV機器を通して、新しいエンタテインメントライフを提案していくためには、使いやすさや便利さなど操作性の面も徹底的に追求していかなければなりません。こうした新しい価値の提供こそ、パイオニアの目指すエンタテインメントの世界なのです。
【経営姿勢】
「お客様の満足を第一に考える経営」
パイオニアはお客様の視点に立った製品・サービスを創造し、それらを常に最高の状態で提供していくために、3つの行動指針に基づいた経営を推進しています。
○ フェア&リーズナブル
○ スピーディ&フレキシブル
○ ポジティブ&アクティブ
この3つの指針を基盤にした革新的でオープンな企業姿勢が、お客様の満足度を高めるCS経営へとつながっていきます。パイオニアはお客様の視点に立った企業姿勢を貫きながら、世界に広がるユーザーの皆様、そしてビジネスパートナーや投資家の皆様の信頼と期待に着実に応えてまいります。
《編者からのコメント》
堀貞一郎著「楽しくなければ会社じゃない-「目を醒ませ!」日本企業-」(2000年、プレジデント社)で素晴しい企業理念を持つ会社として紹介されている企業の1つです。
堀氏は、工業化社会の「企業理念」は情報化社会にあっては「カンパニー・スピリッツ」であるべきであると、同著の中で主張しています。
そして、「カンパニー・スピリッツ」は、感情移入できるものであり、「胸騒ぎを感じたり、わくわくドキドキするような期待」をもてるような魔力を備えるべきであると主張しています。
そして、「カンパニー・スピリッツ」には、身近さと分かりやすさが必要だそうです。
パイオニアの理念ですが、「より多くの人に、感動を」ではなく「人と、」になっていることにお気付きでしょうか。これは「感動を与えたい」という上から下へと発想ではなく、「一緒に感動したい、共有したい」という云わば同じ目線での発想です。一緒に感動するとは、自らも楽しむという発想にも繋がっていると思います。
SMK株式会社
http://www.smk.co.jp 東証1部(6798)
【企業理念】
SMKは可能性の追求を通して
総合的な高度技術により、
情報社会の発展に寄与する。
【行動指針】
1. 社会への貢献を考え、誇りと自信をもって行動する。
2. ユーザーの立場を考え、熱意と誠意をもって行動する。
3. 高い目標を考え、失敗を恐れぬ勇気をもって行動する。
4. 明るい社風づくりを考え、信頼と尊重をもって行動する。
5. 世界の中のSMKを考え、国際的視野をもって行動する。
【企業行動憲章】
SMKグループは、公正な競争を通じて利益を追求する企業であると同時に、社会に役立つ存在であることが求められている。そのためSMKグループは、次の9原則に基づき、国の内外を問わず、全ての法律、国際ルールおよびその精神を遵守するとともに社会的良識をもって行動する。
1. 培った高度技術を通じて、品質、コスト、安全性に優れた製品を開発しユーザーに提供し、信頼を得る。
2. 自主・自助・自律の精神に基づいた、公正、透明、自由な競争を行い、顧客、取引先、株主の理解と支持を得る。
3. 社会とのコミュニケーションを促進し、高度情報ネットワーク化時代の「開かれた企業」として、企業情報を公正に開示する。
4. 環境保全の必要性を認識し、自主的、積極的に行動する。
5. 従業員のゆとりと豊かさを実現し、快適で安全な職場環境を確保するとともに、従業員の人格、個性を尊重する。
6. 市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体とは関係を遮断する。
7. 各事業所は現地の習慣および文化を尊重しつつ国際ルールを守り、「良き企業市民」として現地の発展に寄与する経営を行う。
8. 本憲章の精神を実現するために経営トップはリーダーシップを発揮し、社内外の声を常時把握し、グループ関係者への行動規範の周知徹底と社内体制の整備を行うとともに、倫理観の涵養に努める。
9. 本憲章の趣旨に反する事態が発生したときには、経営層が問題解決を指揮し、原因究明、再発防止に努めるとともに、社会への的確な説明、自らを含めた必要な措置をとる。
【環境憲章】
基本理念
SMKは良き企業市民として社員一人ひとりが地球的規模で持続的発展が可能な社会に寄与するという自覚を持ち、総合的な高度技術により経済成長と環境保全の両立に努めます。
行動指針 1. 環境にやさしい製品の開発をします。
2. 物を大切にし、廃棄物を減少させます。
3. 資源を大切にし、エネルギーを節約します。
4. 3R(リデュース・リユース・リサイクル)を推進します。
5. ムダのない購入・生産をします。
《編者からのコメント》
三品和弘著「戦略不全の論理」で日本の企業としては珍しく戦略が機能している企業として紹介されている「例外企業」の1つである「ヒロセ電機」のマッチングペアとされている会社です。
ヒロセ電機株式会社
http://www.hirose.co.jp/ 東証一部(6806)
【経営理念】
英知をつなげ 新たな価値を創造し 社会の発展に貢献する
私たちは、優れたコネクタの開発・製造・販売により、コネクタが持つ「つなぐ」という機能をもって、人々の英知の結集である部品(製品)と部品(製品)の橋渡しをし、様々な新製品を世に送り出すことを通じて産業・社会の発展に貢献しています。
また、この経営理念は「英知をつなげる小さな会社」というスローガンにある、「外部にある英知や知識を素直に謙虚に吸収し、内部にある英知や知識とつなげて優れたオリジナル製品を創り出し、これを外部に提供することによって、より大きな成果を産み出して行こう。相対的に小さく、効率的に差別化(際立ち)し易く、そして明日は大きくなろう。」という経営姿勢も表しています。
【行動基準】
私たちには、企業活動を推進していく上で、法令を遵守することはもとより、より高い倫理観・誠実さ・社会的正義をもって、自ら判断することが求められています。
絶えず変化する経営環境の中で、あらゆる場面において、このことを実践していくため、私たち一人一人がとるべき行動の基準を此処に明確にしました。
私たちは、社会的責任を自覚し、以下の行動基準を定め、これを誠実に実行します。
Ⅰ 基 本 姿 勢
1、健全な企業活動の展開<信義・誠実>
私たちは、信義に則り、誠実に行動し、あらゆる企業活動の場面において、社会倫理に適合した企業活動を展開できるよう努めます。
2、企業市民としての社会への責任
私たちは、社会の一員として積極的に社会に貢献するよう努め、企業市民として誇りある行動をとります。
3、基本的人権の尊重
私たちは、すべての人の基本的人権を尊重し、性別、年齢、国籍、人種、民族、信条、社会的身分、宗教、障害の有無などによる差別や個人の尊厳を傷つける行為をしません。
Ⅱ 業務の取組姿勢
4、公正な営業活動
私たちは、関係する法令等を遵守し、健全な商慣習・社会通念に沿った公正な営業活動を行います。
5、公正な宣伝・広告活動
私たちは、宣伝・広告その他の営業活動において、当社製品・サービスの品質、性能、仕様について事実に反する表示・表現、誤解を生じさせる表示・表現をしません。
6、適正な会計・税務処理
私たちは、会計・税務に関する法令・規則に従い、適正な会計・税務処理を行います。
7、情報開示
私たちは、社会から信頼を得るため、必要な情報を正確かつ公正に適時開示します。
8、インサイダー取引の防止
私たちは、「証券取引法」およびこれに関連する法令を遵守し、職務上知り得た重要な未公表の内部情報を利用して、株式等の売買その他の取引をしません。
9、輸出入関連法規の遵守
私たちは、製品、技術、役務等の輸出入取引について、「外国為替及び外国貿易法」およびこれに関連する国内外の法令を遵守するとともに、「安全保障輸出管理規程(コンプライアンス・プログラム)」等の手続に従って厳格な管理を行います。
10、職場環境の整備
私たちは、安全で働きやすい職場環境づくりに努めます。
Ⅲ 社会との関係
11、国際社会との関係
私たちは、国際社会において、その国の文化や慣習を尊重し、現地の発展に貢献します。
12、地域社会との関係
私たちは、地域社会との協調に努め、地域の発展に貢献します。
13、地球環境保全
私たちは、「環境基本方針」のもと、環境に配慮した企業活動を推進するとともに、環境関連法令および諸規則を遵守するなど、環境保全の維持向上に努めます。
14、反社会的な勢力への対応
私たちは、反社会勢力・団体に対しては、断固たる態度・行動をとり、一切の関係を遮断し、それらの活動を助長するような行為はしません。
Ⅳ 取引先との関係
15、製品・サービスの安全と品質
私たちは、常に取引先に満足をいただけるよう、当社が提供する製品・サービスの安全と品質に十分配慮します。
16、取引先との公正な取引
私たちは、すべての取引先に対し、常に対等、公正な立場で接し、関係法令および契約に従って、誠実に取引を行います。
17、接待・贈答等への対応
私たちは、取引先等との接待、贈答品の授受に関して、健全な商慣習や社会常識を逸脱しないよう、節度をもって行動します。
Ⅴ 会社財産・情報の管理
18、会社財産の管理・適正使用
私たちは、会社の有形・無形の財産を所定のルールに従い適正に管理し、私的用途に流用するなど業務目的以外に使用しません。
19、秘密保護
私たちは、「不正競争防止法」およびこれに関連する法律を遵守するとともに、「就業規則」その他の社内規定に則り、職務上知り得た社内外の営業秘密を適切に管理し、漏洩または不正使用もしくは不当な使用の防止に努めます。
20、知的財産権の保護
私たちは、「特許法」、「著作権法」その他知的財産権(実用新案権、意匠権、商標権等)に関連する法令を遵守し、当社の知的財産権の維持、確保に努め、その活用を図ります。
私たちは、第三者の知的財産権を尊重し、故意に侵害したり、不正に使用しません。
21、情報ネットワークの適正活用
私たちは、情報に関係する法令等を遵守するとともに、適正かつ節度ある情報ネットワークの活用を行い、他人や他社の情報への不正アクセスや私的用途での利用をしません。
《編者からのコメント》
三品和弘著「戦略不全の論理」で日本の企業としては珍しく戦略が機能している企業として紹介されている「例外企業」の1つです。
流石に経営理念も行動基準も素晴しいですね。
アコム株式会社
http://www.acom.co.jp 東証一部(8572)
《企業理念》
アコムは人間尊重の精神とお客さま第一義に基づき
創造と革新の経営を通じて
楽しく豊かなパーソナルライフの実現と生活文化の向上に貢献する
《解説》
【お客さま第一義】
アコムは『信頼の輪』の創業の精神のもと、「お客さま第一義」を基本理念に掲げ、これに基づいて今日まで歩み続けてきました。「第一義」とは本来は仏教用語で、「究極の真理、理屈を超えて尊いもの」を意味しています。
類似した表現に「お客さま第一主義」という言葉がありますが、主義には自分の主観や意志が強く含まれています。「お客さま第一義」には、こうした主観や意志が入る余地はありません。アコムにとって、お客さまは理屈抜きに尊い存在、絶対の存在であることをこの理念に込めています。
【人間尊重の精神】
自分の立場を尊重するように、相手の立場やプライバシーを尊重する、すなわち「お客さまの立場に立って考える」という姿勢を表しています。アコムでは、お客さまを「顧客」ではなく「個客」として捉え、一人ひとりに真の満足を感じていただくためのCS(お客さま満足)経営を推進しています。
また、この理念は社員を尊重する精神にもつながっており、そのためのES(社員満足)活動を社内に根づかせています。これは、仕事に誇りと満足を感じ、働きがいを持った社員ほどお客さまのニーズに敏感になれるとの観点からはじまった活動で、CS経営のバックボーンになっています。
【創造と革新の経営】
アコムはこれまで、その時代に誰もしていないことに果敢に挑戦し、業界の新しい常識を次々と創り出してきました。私たちは、この「創造と革新の経営」を伝統として守り続けています。常に一番手として行動を起こす。先頭の様子をうかがいながら、二番手、三番手で動いていたとしたら、私たちの今日の発展はなかったかもしれません。
この行動の背景には必ず共通項があります。それは、いついかなる時、どのような斬新なアイディアにおいても、「お客さま第一義」が前提にあったことです。お客さま満足のために何ができるのか? その問いかけが、アコムの商品・サービス開発の原動力になっています。私たちの最大のライバルは、競合企業ではありません。変化するお客さまのニーズです。
アイエックス・ナレッジ株式会社
http://www.ikic.co.jp/ ジャスダック(9753)
《企業理念》
私たちの使命は、IT(情報技術)による様々なサービスを通じて、豊かな社会を作りに貢献すること。すなわち、技術者の持つノウハウや技術をソフトウェアとして、あるいは情報システム構築を通じて顧客に提供していくことにあります。
そのサービスの基盤は「創造的な知恵=Knowledge」と「品質の信頼性=Quality」そして「進取の精神=Aggressiveness」。多様化する社会の中で、より高いレベルへの変革=Innovationを目指す顧客のために、ITと業務知識を駆使して優れた成果を提供するとともに、私達自身も果敢に変革したいと願います。
そうした志向を「Information & Knowledge Innovation」という理念に託し、活動を続けて行きます。
《ビジョン》
こうした理念の下、私たちは中期ビジョンとして「ITとビジネスのコーディネーター」(IT & Business Cordinator)を打ち立てました。「ITを基盤として様々なサービスを多角的・有機的に結びつけて新たな価値を顧客に提供していこう」という行動指針として掲げたものです。
ITを用いた顧客企業の経営品質を高める(=ITコーディネート)とともに、当社を含めた「企業と企業」、「ビジネスとビジネス」をコーディネートすることによって、
顧客企業の新しいマーケット展開支援、新しいビジネスモデルの提案-などを進めていきます。